雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

屋久島旅行(1日目)

飛行機に乗って旅行に出かけよう、と家族で話したのはもう3年前のこと。コロナ禍で実現できず、近場にしか行けなかったが、今回ようやく実現した屋久島旅行。行き先を沖縄にするか迷ったが、屋久杉を観に行こうと屋久島に決定*1

 

まずは伊丹空港。子どもは人生初の飛行機に緊張していた。私も10年振りくらいかもしれない。少し早めに行って空港をブラブラしていたが、電子チケットや搭乗手続きなど、簡素化して便利になっていた。搭乗の1時間前に到着していれば十分かもしれない。少し早めの昼食を551で。美味しかった。

 

そして屋久島空港へ。直行便だと、伊丹から1時間半で着いてしまう。あっという間だ。空港でレンタカーを借り、登山レンタルショップで靴や合羽を借りる。台風が近づいてきたので、当初の予定を前倒しして、初日からトレッキングすることに。ヤクスギランドへ向かう。車を運転していても、木の大きさや花の種類に南国を感じる。

 

午後2時半にヤクスギランドへ到着。80分コース散策用の森を歩きだす。確かに大きな木々が見えるが、それよりも印象に残ったのは苔の世界だ。温暖で、木陰があり、かつ高い湿度が苔の生育環境に最適なのだろう。至る所が苔に覆われている。美しい世界だ。杉も大きくて立派だ。これは歩いて楽しい森だ。レンタルしたトレッキングシューズも役に立った(スニーカーでは滑りが怖い)。

 

折り返し地点に着くが、体力もあるし、雨も降ってこないし、もう少しこの森を見て回りたいと思い、「少しだけ」予定を変更して、150分コースの最初に出てくる巨木「ひげ長老」を見てから元の80分コースに戻ろうと思い、先に進むことに。ところが、歩けど進めど「ひげ長老」は現れない。しかも道が平坦な散策路から本格的な登山道に変わってしまっており、20分ほどかけて「ひげ長老」を拝んだときには、「これはもう先に進んだ方が良い(戻るのが大変すぎる)」と考えが変わり、結局150分コースを踏破することに。

 

なかなか大変な道のりだったけれども、その後も登場する巨木は素晴らしく、樹齢千年を超える屋久杉が何本も見れたのは幸いだった。最も素敵だと感じたのは「天柱杉」で、その大きさに圧倒されながら、その木が生きてきた年月に思いをはせた。

 

2時間も歩けば、さすがに疲れてくる。ようやくゴールが見えてきたころ、突然雨が降り出した。しかも、ポツリポツリという雨ではなく、降り出した途端に全身がずぶぬれになるレベル。これがスコールというやつか。雨合羽を上半身だけ羽織り、ザックカバーを付け終わったころにはもう全身びしょびしょだ。そのまま10分ほど歩き続けて、ようやくゴール。あと少しだけ天気が持ってくれたらな、と思ったが、もともと天気予報は雨だったことから考えると、この程度で済んでよかったのかもしれない。

 

タオルで全身を拭いて車に乗り込み、初日の宿に向かう。ほどなくして民宿に到着。杉の香がする、素敵な民宿だった。すぐに風呂に入って、ようやくほっとしてから食事。丁寧な料理で、とても美味しかった*2

 

夕飯後、星が見えないかと宿の周りを散策したが、残念ながら雲が多い。しかも半月で明るく、星空観察には不向きだった。結果的に、台風の影響で今回の旅行でも星空は楽しめなかった。

 

天柱杉

仏陀

 

*1:行き先を悩んでいたときに観た「もののけ姫」と「ブラタモリ」が決定要因だったかもしれない。そして結果的には、沖縄を選ばなかったことは正解だったと、旅行中に台風の進路を見て思い知ることになる。

*2:残念ながら、そのときレンタカーの鍵が見当たらず、そのことが気になって味わうことに集中できなかったのが悔やまれる。車の周囲や鞄の中を何度も何度も探したが見つからず、結局ズボンのポケットから出てきた・・・。