[asin:B001LF3QI6:detail]
ものすごい臨場感を味わえるストーンズのライブ映画。ミュージカルと同様に、本来、ライブはその場に行かないと味わえない一体感や興奮具合というものがあるだろうとは思う。どれだけ大きな画面だろうが、最先端の音響システムだろうが、場のもつ雰囲気というものには叶わないと思う。実際この映画も、ライブが始まってしばらくは退屈であくびが止まらなかった。
しかし、である。何せ監督はマーティン・スコセッシ、主演はストーンズ、いや(Sir)ミック・ジャガーなのだ。時間が経つにつれ、ミックの動きにみとれ、歌声に酔いしれているうちに、まるで自分が劇場の中にいるかのような興奮を覚えてくるのだ。バディ・ガイやクリスティーナ・アギレラとの競演も良かったが、ミックの輝きには叶わない。「60歳を過ぎているのに」とか「年の割には」等という修飾語は不要。本物のロック・スターはスターであり続ける。嗚呼、どうしてミック・ジャガーはあんなにセクシーなのだろう。