雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

常からが合理な日々でもなし

 貴方の一票で政治が変わる、という広告を見つけた場合はJAROに電話しなければなるまい。貴方の一票では、何も変わらない。貴方の一票でがらりと政治が変わるならば、それは民主主義ではない。1/130,000,000である一国民の力など、そもそも微力に決まっているじゃないか。選挙権を行使する、ということは、「1/全ての有権者」である決定権を持つ私が、その限度において力を行使し、意見表明することだ。


 誰が言っていたか忘れたが、「選挙に行こう!」と繰り返し掲げられるスローガンは、投票しない事が悪である、という意識を植え付けさせるためのものであり、そもそも選挙権というものは、政治参加をしているという満足感を国民に与えるための幻覚装置に過ぎないのかもしれない。少なくとも、「選挙権を行使した者のみが政治に対して発言権を持つのです」なんてのは、寝言だ。



 政治に参加する方法は、選挙権に限らない。要は、政治に反映させる力をもつことだ。

・投票される立場になること
・金をたくさん持つこと/動かせる立場につくこと
・説得力のある意見をもつこと(学者、専門家もしくは現場の具体的な意見)
・政治家に意見が届く身分になること(例えば官僚)
・組織票を動かせる立場につくこと
・政治について、皆の興味を引くようなおしゃべりが出来ること
・対立する者を黙らせる力をもつこと



 色々あるじゃないか。政治は民主主義の為にあるのではない。あくまで選挙は政治の区切りのひとつ、もしくは、政治の関心を呼び起こすきっかけに過ぎない。踊らば踊れ。ニヒルに踊れ。