雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

リラックス系プチ瞑想術

 

 

リラックス系プチ瞑想術 (だいわ文庫)

リラックス系プチ瞑想術 (だいわ文庫)

 

 

 宝彩 有菜著。瞑想の概念、目的、利点、方法などを基礎から教えてくれる教本。後半、若干怪しいところはあるが、概ね良くわかり、やってみようという気になった。もう少し別の瞑想の本を読む必要を感じている段階。

ヴィンセントが教えてくれたこと

 

 

 セオドア・メルフィ監督、ビル・マーレイ主演。偏屈なじいさんと隣人の子との交流物語。このじいさんが「聖人」と称されるに値するかどうかはさておき、子どもは色んな人とかかわる中で、良いことも悪いことも学び、成長していくんだな、ということを改めて実感する。どのような人にでも、その人独特の良さがあるわけで、そこに気が付けるかどうかは、それを観る人の心にかかっている。

 

 「ゴーストバスターズ」のビル・マーレイも年を取ったものだ。こういう偏屈な年寄り役が非常にはまっていて、特に「心変わり」するでもなく、最初から最後まで自分のスタンスを歩み続けていたことが素敵だった。こういう年寄りになりたいものだ。

 

遥かな町へ

 

遥かな町へ (上) (ビッグコミックススペシャル)

遥かな町へ (上) (ビッグコミックススペシャル)

 
遥かな町へ (下) (ビッグコミックススペシャル)

遥かな町へ (下) (ビッグコミックススペシャル)

 

 

 谷口 ジロー著。人間には、年齢を重ねなければ分からないことがあり、それは、私達が理解していると考えている世界はごく一部に過ぎない、ということでもある。そんなことを思いながら読んだ。

 

ダラス・バイヤーズクラブ

 

ダラス・バイヤーズクラブ [Blu-ray]

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 ジャン=マルク・ヴァレ監督、マシュー・マコノヒー主演。「死に行く不幸なサンプル」として扱われることに、命がけで抵抗した男の生き様。実話とのことだが、主人公の人物像が格好良く、脚本構成も素晴らしく、非常に見応えがあった。

 

 当時、エイズは不死の病とされており、感染が疑われるため接触も避けられるような差別を受け、ただ死を待つしかなかった。しかし、余命30日と宣告された主人公は、自分流のやり方で仲間を作り、闘い続けた。座して死を待つのか。一度の人生、抗い続けるのか。主人公は生きるために何でもやる。戦いの中で、何かが彼の中で変わっていく。私には、その姿がただ、ただ、格好いいと思えた。

七つの会議

 

七つの会議 (集英社文庫)

七つの会議 (集英社文庫)

 

 

 池井戸 潤著。仕事と生き様、組織と個人という、池井戸小説ではおなじみの展開。基本的に日本の会社は、または日本社会という組織は、内部からは変わらないし、外圧がないと変えられない。会社においては不正や隠蔽をしてでも組織を守る、と言いつつ、守られているのは体制の主流派に過ぎなかったりする。トップが悪い、役員が悪い、誰かが悪い、という理解よりも、組織という生き物の性質と考えたほうが分かりやすい。

 

 ところで本書、さくさく読み進められ、あっという間に読み終えることはできたが・・・不要なエピソードが多かった。主要な登場人物それぞれの背景や家族構成まで記載する必要はなかったのでは?設定を考えつつも、それを全て文章に記すのはどうかと。また、途中で出てくるドーナツ屋の話、不要では?もっと原島と八角に焦点を当ててほしかったかな。

勝ち続ける意志力

 

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

 

 

 梅原 大吾著。プロゲーマーという職業に興味を惹かれ、読んでみた。ゲームへの取り組み、自分で選んだ道への不安と戸惑い、挫折と回り道など、率直な思いがつづられていた。文章としては上手いと思えないが、プロゲーマーという一種の職人の言葉に触れられたのは、まあ貴重な経験といえるかもしれない。

 

鉄道博物館

 なかなかに充実した週末、といっても、子どもにとってだが。土曜日の午前はプールに行き、午後には諸事情あって生まれて初めてのテレビゲームをすることに。私がもっているWiiのソフトはもう5年以上前の古いものだが、コントローラーを操作することの意味は感覚的に分かったようで、すんなりと順応。

 

 むしろ、かなりはまってしまったようだ。最近よく遊んでいたオセロはそっちのけで、もっともっととねだってくる。「だからまだやらせたくなかったのに」と、妻のもっともな指摘を受けつつも、親子でテレビゲームというのは、きっと私の世代あたりから始まる習慣なのではないかと思うと、少し嬉しい気もする。

 

 夜は近所の友人一家とたこパー。「たこパー」と文字にするとかえって意味が分からないが、関西の奇習であるたこ焼きパーティ。パーティといっても、単に延々とたこ焼きを焼いて食べ続けるだけなのだが、たこパーはたこパー。ビールが旨い。

 

 日曜日は念願の鉄道博物館へ。オフシーズンのはずなのだが、入り口からものすごい人込み。入場前売券を購入しておいたのは正解だった。興奮した長男は親の手も放してひとり走り出す。あれも乗りたいこれも見たいと彷徨い歩く。見せ方が工夫されていて、鉄道にそこまで興味を持っていない人でも十分に楽しめる。

 

 中でもよかったのは蒸気機関車で、10分程度ではあったが、動く機関車に乗ったのは初めてだったので、これはかなり嬉しかった。レールの周囲は梅の花が咲いていて、風に乗ってふんわりと香りが漂い、ポカポカ陽気も手伝って、春を満喫した瞬間であった。