雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

 図書館で本を借りたり、餅を食べたり、コタツでごろごろしたり、冬らしい週末を過ごしていたが、少しくらいでかけようかと、近所の道の駅に行って、苺狩りをする。昨年度はゴールデンウイーク近くに行って、味の抜けた全然美味しくなかった記憶があるが、今回はとてもおいしかった。食べ物は旬の時期を逃してはいけない。家にも持ち帰って、家族でケーキを作ってみた。

ふだんの料理がおいしくなる理由

 

 

 土井善晴著。ごはん作りの基本に立ち返って、一工夫すればそれだけ美味しくなるのか、と本書を読んで気づかされた。お米を炊くときに、一度ざるにあげて「洗い米」にすることで吸水が良くなる、ということも知らずに料理をしていた。鮭のムニエルなんかも美味しかった。プロのレシピはやはり違う、のか?

西郷どん 第1回

 面白かった。「翔ぶが如く」の西田敏行鹿賀丈史が出演し、また「篤姫」の瑛太松坂慶子が出演していた。オープニングの映像も素晴らしいし、島津斉彬役の渡辺謙が渋い。

 

 気になったのは、NHKの番宣くらい。私は観ていないけれど、テレビ欄を見る度に目についてあきれた。自局のドラマの宣伝のための番組が多すぎるだろう。

2017年の省察と、2018年の指針

 毎年思うが、一年が過ぎるのは早い。昨年は仕事に追われ、プライベートの時間を、そして家族の時間を犠牲にした一年であった。心身ともに疲弊してしまい、心底危機を感じた(8月前後が一番つらかった)。仕事を辞めることを何度も考えたが、大切なのは「働く時間をゼロにすること」ではなく、ワークライフバランスがとれるよう環境を変えることなのだろう。目的に対する手段はひとつではないので、色々と考えて進んでいきたい。

 

 長男の成長を日々感じることができたのは、何より嬉しいことだ。冬にはプール、春からは体操教室の習い事を始めたところで、掛け持ちは本人にとっても負担かもしれないが、楽しそうに頑張っているのでしばらく見守ってみようと思う。オセロやトランプ、UNO、折り紙にあやとり、そしてテレビゲーム(Wii)にサッカーゲームと、充実した室内遊び。絵本も、例年通り年間100~150冊程度は読んだかな。また春や秋にはよく公園に出かけて元気に遊んでいた(親にとっても運動不足の解消に役立った)。秋の夜に、運動会に向けて少しでも早く走りたいというので、かけっこの特訓を二人でしたのは良い思い出だ。そろそろ自転車に乗れるよう、頑張ってほしいところ。

 

 昨年は長男がインフルエンザとアデノウィルスに罹患し、それぞれ1週間の登園禁止期間が続いたけれど(あのときは夫婦で協力して乗り切った。)、それ以外は特段風邪をひくこともなく、元気だった印象がある。むしろ、私の方がボロボロだった。歯周病の治療で半年ほど歯医者通いが続き、不眠で睡眠薬を飲む毎日。今年こそ、家族皆が健康でいられますように。

 

 続いて昨年読んだ本から上位5点。「神々の山嶺」、「日出処の天子」、「ザ・カルテル」、「アドラー心理学を語る」シリーズ(1~4)、「ストーナー」。次点で連載完結を記念して「へうげもの」か。昨年は谷口ジロー氏の追悼として作品群を掘り起こしたところ、どれも読みごたえがあって驚いた。「遥かな町へ」や「父の暦」も良かったが、「神々の山嶺」は次元が違った(愛蔵版で読んだので絵の迫力を堪能できたのも良かった点だ。)。アドラー心理学に関連する本としては、岸見一郎著の「嫌われる勇気」や「幸福の哲学」も大変印象深かったのだが、野田俊作著作集の方が包括的かつ系統的でわかりやすかったのでこちらを。いずれにしても、アドラー心理学関連の本は、今年も読み進めて(または、再読して)みたいと思う。


 昨年鑑賞した映画の上位5点。「川の底からこんにちは」、「帰ってきたヒトラー」、「百円の恋」、「ダラス・バイヤーズクラブ」、「ペコロスの母に会いに行く」。

 

 今年の目標は、飛行機で旅行すること(沖縄にいきたい)、睡眠負債の解消、瞑想の習慣化、そして腰痛改善(身体の柔軟性を高めたい。長男にも、「お父さんは、足を開いて身体を倒して肘をつけることを目標に頑張ります」と言ってしまったし。)。

 

 今年の指針として大切なのは、「〇〇をする」ことよりも、「〇〇をしない」ことだと考えている。最も重要な資産である時間を何に使うか、と考えたとき、まず大事なのは無駄な消費を抑えることだと気づいた。何に時間を割くべきか、将来に向かって定めるのは難しいことだが、過去を振り返って何が無駄だったかを自分に言い聞かすことは比較的簡単だ。無駄を抑えて時間を守れば、自然と大事なことに時間を割くようになるだろう。だから、大切なのは、自分が常々無駄だと痛感している時間の使い方、行動パターンを改めることなのだ。例えば、「コンビニや本屋での立ち読みは30分以内」、「ひとりでスナック菓子を食べない」、「就寝30分前はパソコン・スマホ・テレビは見ない」等、日常のささやかな戒め程度のことだが。

師走

 今日は珍しく美術館に出かけた。子ども向けの展示で、触って遊んで体感でき、大人も一緒に楽しめる内容だった(ちょっと割高だった気もする)。鑑賞後はミュージアムショップで、恐竜の骨格模型を購入。そういえば去年の今頃も同じ美術館に出かけて、同じような恐竜の骨格模型を買ったのだった。laQ(ラキュー)のおかげか、長男の組立能力が上がっており、挫折せずに最後まで作り上げた。大したものだ(対象年齢12歳以上という商品なので、少しは私も手伝ったが。)。

 

 本日の昼食は餅。道の駅で、つきたての餅を見てたまらず注文。その後も掃除をしたり、大量の買い物をしたり、師走という実感がある。

 

素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店

 

 

 マイク・ファン・ディム監督、イェロン・ファン・コーニンスブルッヘ主演、オランダ映画。自殺幇助を「旅行代理店」に依頼した主人公の心境変化をめぐる物語。主人公の御屋敷(城)や庭の豪華さ、街並みの美しさ、作品中の見事などんでん返し、そして楽しそうなダンスシーンが印象的だった。

 

 なかなか面白かったのだが、恋愛至上主義的なメッセージになっているのが若干残念なところ。ムラーのような思いやりあふれる素敵な執事がいるだから、彼と主人公との関係を中心に描いたらよかったのに。ラブコメ映画なのだから仕方ないけれど。本作に登場する弁護士が言うように、主人公が何も考えていないボンボンに思え、魅力に欠けた。

働くことがイヤな人のための本

 

働くことがイヤな人のための本 (新潮文庫)

働くことがイヤな人のための本 (新潮文庫)

 

 

 中島義道著。いつもの中島節ではあるが、仕事に対する思い、人生に向き合う姿勢、いずれも著者の考えに深く共感することができた。人生は理不尽なものであり、それを所与のものとして生きる。成功するかどうかは偶然に左右されるが、食べていくためには働くことが必要なので、良く生きようとして挑む、またはもがいていく自身の生き様として「仕事」が存在する。最終的には、金になるかどうかすら重要ではなく、仕事は「良く生きる」という第一目標を達成するための手段に過ぎない。

 

 本作は、「働く」というテーマを掲げつつ、どう生きてどう死ぬか、というテーマに焦点をあてている。次の引用部分は、とても気に入った。まったく同感である。

ようく考えれば、残るのはわずかのあいだだけなのだ。やがて、みななくなるのである。人間は死ぬとずっと死につづけるのだ。一億年経っても生き返ることはないのである。やがて、人類の記憶はこの宇宙から跡形もなく消えてしまうのである。

 

 一方で、著者の死に対する考えには、少しだけ違和感がある。著者のいうように何物にも執着せず死んだように生きれば、死んでも問題は起こらないかもしれないが、死を恐れるあまりに生を棄損するような生き方を私は望まない。生きている限り、どうしても生に執着するものだし、死を間際にしても「もう少し生きたい」と未練がましいことを言う方が自然だろう。もっとも、老いや病気でひどく苦しみ、「早く迎えがきてほしい」と思うようになるかもしれないし、そもそも突然死であれば死を恐れる暇すら存在しない。日常において死を思う心構えを持つのは大事なことだが、一方で、生きていること自体の奇跡に感謝せずにはいられない。私は、私の意識の力だけで生きているのではなく、むしろ肉体に生かされている存在に過ぎない(意識の力だけで心筋を停止できるか、という話)。ナウシカも言っている、「生命はそれ自体が奇跡なのです」と。