雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

三十三間堂と河井寛次郎記念館

 蒸し暑い土曜日、外出はしたいが屋外は避けたいし、といってドライブに出かけて夏休み初日の渋滞に巻き込まれるのもつらい。そういう意味で、三十三間堂河井寛次郎記念館という組み合わせは悪くなかったと思う。


 中央でものすごい存在感を出している千手観音坐像と1千体の千手観音立像、そしてそれらを守るように配置された風神・雷神と二十八部衆がひとつの建物に設置されている様は圧巻。数の美しさというか、「繰り返し」技法による美しさとでも言うべきだろうか。これだけのものを作っておきながら、それでいてこの地が別に聖地ではないところがまたすごい。もちろん、それを収める建物も何百年の歴史を有しているわけで。京都という町に対する畏怖を改めて感じてしまった。


 その後は昼食にナシゴレンを食べ、河井寛次郎記念館へ。洒落た造りの民家はとても居心地が良く、お客さんがまばらだったこともあり、のんびりだらだらと過ごしてしまった。生活に美を、日常に素朴な美を、そして美を感じることの出来る自分を大切に。「驚いている自分に驚く」という河井氏の台詞は、けだし名言だろう。


 それにしても暑い一日だった。帰宅後はアイスを食べたりテレビを観たりしながらだらだら過ごす。涼しくなってからヨガのレッスンを受けたり、プールで泳いだり。3連休初日ということもあるが、その他僥倖に恵まれ、申し分の無い完璧な土曜日であった。感謝感謝。