雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

あきらめない

 

 

村木厚子著。3月に日経新聞で連載していた「私の履歴書」が大変面白かったので手に取った本(「私の履歴書」も早く書籍化してほしい)。サブタイトルには「働く女性に贈る」とあるが、本書は男性が読んでも共感できるところや学べるところが多々あり、すべての働く人に向けられた本だと思う。

 

「すごい人」は他の人から「すごい人」という目で見られるが、それは単なるレッテルであり、実は皆それぞれ「普通の人」で、目の前の課題に挑戦してなんとか綱渡りでしのいできた結果に過ぎない。そんな著者の体験を共有しながら、自分も過去を振り返ってそうだったと共感し、少しだけ前を向く元気をもらえた。

 

そして本書が他の「仕事本」と一線を画すのは、著者が冤罪により逮捕され、拘留された経歴を持つ点だ。これはさすがに「普通の人」では経験できない。しかし、ここでも著者はあきらめなかった。自分にできることに焦点をあてて、ぶれずに自分を貫いた。そして、それを支えたのは人間関係と、読書。思うに、「芯が強い人間」などいないのだろう。人は支えてもらえないと、簡単に折れる。人を支えるのは人なのだ。リアルな人間関係がなくても、読書の先に(場所や時間を超えて)人はいる。漫画「チ。」でも言われているとおり、「文字は奇跡」なのだから。

 

 

仕事の人間関係は貸し借りではなく、むしろ、「また一緒に仕事したいですね」と思えることが大切。

日常でどんなに苦しいときでも最低限、「食べて、寝る」ことをしていれば案外大丈夫なのかもしれません。