ミニコンポ[ONKYO/X-N7FX]が遂に壊れた。16年間も使っていたのだから、良く耐えてくれたほうだ。長年ありがとう、オンキヨー。
・・・さて、後継機をどうするか。どのメーカーを選ぶか、ということ以前に、そもそも「音楽を聞くための機械」を購入すべきかどうかで迷う。もうスマホとパソコンがあれば十分ではないかという考えもよぎったが、やはりCDを聞く機械が欲しかった。そしてどうせ買うなら、先代に負けない音質が欲しくなる。あれやこれやと調べた結果、ヨドバシカメラで何度も視聴して最も気に入ったマランツを購入することにする。そしてスピーカーはダリのOBERON1。どちらも値上げの前に購入することができたのは幸いだったが、それでも総額10万円を超える(57,000+50,000)贅沢品である。
家に到着した機械を早速設置し、手持ちのCDを聞いてみる。・・・良い音なんじゃないかな?とは思うが、先代と比べて驚くほど違うかと言われるとよく分からない。まあ不満はないのでよしとしよう。驚いたのはネットワーク機能で、インターネットラジオも聞けるし、Bluetooth機能を使えばスマホで観ているyoutubeの音楽も流せる(ここで音質の良さに気付く)。今では当たり前の機能なのかもしれないが。
次に先代機の処分をする。あわせて、所持していたMDを廃棄する。今やMDを聞くことのできる機械は販売されていない。だから処分するしかないのは分かるのだが、学生時代から使っていたメディアを手放すのは心が痛む。それぞれのMDの中にある音楽は、インターネット上でいつでも聞ける。そう分かってはいるものの、自分がそれらの曲を聞いてきた時間(または思い出)も捨てるようで躊躇しつつ、思い切って廃棄する。まるで終活のようだ。
思い返せば、MD(ミニディスク)との出会いは高校生のときか。これまでカセットテープに録音していたのがMDに切り替わった。ソニーのウォークマンもカセットからMDに。MDウォークマンのCMではマライア・キャリーのHEROが流れていた。音質が良くないという意見は当時からあったものの、その小ささと便利さ、何よりもその新しさに惹かれて皆が切り替えていった。しかし、appleのiPodの登場により一気に衰退していく。レコードやカセットテープとは違い、今後MDが復活することはないだろう。それでも、私にとってMDは音楽を身近にしてくれた存在だった(時期的に、ちょうど音楽を良く聞いていた年齢だったこともある)。結婚式の曲も、ふたりで好きな曲をMDに入れて披露宴でBGMにしてもらったな。ありがとう。そしてさようなら。

