雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

バルセロナで豆腐屋になった~定年後の「一身二生」奮闘記

 

 

 

清水 建宇著。著者のことは、報道ステーションに出演していた記者という認識しかなかったが、退職後にバルセロナ豆腐屋をされていたとは驚きである。伊能忠敬を引き合いに出した「一身二生」、記者から豆腐屋に、日本からスペインへ。どのように生きても一回限りの人生、効率的に生きるなんてつまらない。誰しもまねできるわけではないだろうが。

 

著者は、準備周到に、真面目に、好奇心いっぱいに「定年後の冒険」を生きる。事業には成功も失敗もあるかもしれないが、人生に失敗などない。ましてや、夫婦ふたりで思い出いっぱいの海外生活を送れたのだから、この冒険は大成功だろう。何より大切なのは、著者が「人との出会いを大切にする」姿勢を一貫して示していたところだろう。