雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

パッキパキ北京

 

 

綿矢りさ著。北京の生活を舞台に、ガツガツ生きる女性。主人公はなんというか、「強い」の一言。日本とは違う中国だからこそ、日本の「当たり前」を蹴飛ばし、良識を笑い飛ばし、「今の自分」を大事に生きる。読みながら主人公の自分勝手さにうんざりするところもあるが、「何が大事か」は所与のものでないことも確か。そういうことは、日本で暮らしていては気づかない、気づいていても変われないのかもしれない。