雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

塞王の楯

 

 

今村 翔吾著。前作「じんかん」と比べて、全てを描き切った傑作だと思う。同年に直木賞を取った米澤穂信氏の「黒牢城」よりも私はこちらの作品の方が好み。

 

石垣を用いて最強の楯を作る穴太衆と、鉄砲を用いて最強の矛とする国友衆の戦いを描く。そこに甲賀衆、戦国大名が絡み、死力を尽くした城攻め戦が展開される。映画化も予想される(仲間が船で戻ってくるシーンは特に印象的)。