雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

センゴク天正記(1)-(15)

 

センゴク天正記 全15巻完結セット (ヤンマガKCスペシャル)
 

 

宮下英樹著。家臣を抱える身分となった仙石権兵衛。「センゴク」が第一部で、こちらはその続編となる。一向衆との戦いを中心に、上杉、毛利との戦が続く。中でも素晴らしかったのが、中国攻め(三木城攻防編)。茶臼山城主一蓮坊裕之とゴンベエの戦は、激しい戦闘こそないものの、両武将の間で繰り広げられる対話と交流による戦いがあり、できることなら戦いたくないという思いが導く結論までの過程が丁寧に描かれ、読む手を止めさせない怒涛の勢いであった。竹中半兵衛の儚くも美しい死に際も描かれた第11巻は、天正記シリーズ最高の一冊。丁寧に描いた絵の重厚感もあり、歴史物はかくあるべし、と感じた。さあ、次は「センゴク一統記」か。

 

 

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