新型コロナウイルスの猛威が止まらない。4月6日時点で、アメリカだけで患者数が16万を超え、世界全体における死者は7万人を超えたとのこと。欧米のニュースの悲惨さを聞いてなお、まだ実感がわかなかったが、日本でも患者数が増える一方で、明日には緊急事態宣言が出される見込みだ。どうせやるなら、私権を制限してでも期間限定で徹底的にすべきだと思うが、さて。
自分の見聞きする範囲では、まだ患者の発生はないようだが、今後どうなるか全く分からない。仕事には行かないといけないし、学校再開もしばらく延期だろうし、ウイルスは広まるばかりだし、景気も株価も落ち込む一方だ。桜を愛でることもできず、外出もままならない。春の陽気も台無しである。
間違いなく、今回のコロナ災害は歴史に残る事態だが、後世の人々が振り返ったときは患者や死者、株価や失業者などの数字が記録され、評価を受けるのだろう。しかし、数字には表れない絶望感や悲壮感、そして恐怖と、この暗い雰囲気はなかなか伝わらないだろう。現代社会にここまで大きな弱点があったとは、私はまったく認識していなかった。
自分にできることは何か、と考える。今こそ、「暗いと不平をいうよりも、すすんで灯りをつけましょう」を実践すべきときだ。仕事時間を短くして、朝や夕方に子どもとキャッチボールをして、家族で過ごす時間を増やし、家で本を読み、ストレッチをする。野菜や果物を多めに取り、睡眠時間を確保する。要するに、家族でゆったり楽しく過ごすことだ。
そうは言っても、私だっていつ感染して、いつ死ぬか分からない。分からないことは、恐ろしいことだけれども、できれば自分の本音に蓋をして、微笑を浮かべて過ごしていきたい。