おおたとしまさ著。著者は本文に先立って結論を書いている。
結婚しただけでは夫婦として「仮免許」。結婚後に続く数々の困難や葛藤は「仮免許」を「本免許」にするための課題なのです。
子は親の姿を見て育つ（親が育てたいように育つわけではない）。子どものことを思うなら、まずは親が自分のあり方を見つめる必要がある。といっても、誰もが理想通りの自分でいられるわけじゃない。とりあえずは、夫婦の姿を見直してみることから。
「支配／非支配」でもなく、「勝ち／負け」でもなく、平等を目的とするのでもなく。違いを前提としつつ協力する関係、可能であれば共に成長しあう関係を築いていければ、と思う。結婚したときには、皆そうしたことを（無意識的にしろ）願っていただろうに。「初心忘れるべからず」の格言は、夫婦関係にこそ当てはまる。
