雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

犬の力


 ドン・ウィンズロウ著、東江 一紀訳。読み終わるまでの間、続きが気になって仕方なく、毎晩睡眠時間を削るはめになった。圧倒的なスケール(アメリカ合衆国中南米全土を舞台にした30年間におよぶ叙事詩!)、癖のある登場人物(私は大桃が好きだった)、強烈な暴力、まるで強制されているかのようにページをめくってしまう。すごい本だ。

 
 「ワイルド・ソウル」も素晴らしかったが、暴力性では本作がはるかに圧倒する。人がゴミのように死んでいく物語。ドン・ウィンズロウ著作では、続いて「フランキー・マシーンの冬」も読んでみたい。


参考:怒りながら戦きながら読め「犬の力」: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる