竜馬がゆく (新装版) 文庫 全8巻 完結セット (文春文庫)
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/03/13
- メディア: 文庫
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司馬遼太郎著。以前から読みたいと思っていたところ、義父より借りることになり、初読。大河ドラマ「跳ぶが如く」や「龍馬伝」などで大体の筋書きは知っていた気になっていたが、まったくもって密度が違う。司馬遼は一体どれほどの資料に当たり、そしてどれほど「捨てて」この本を書いたのだろう。坂本龍馬の人間像がくっきりと描かれていた。
一度読み始めたら止められず、ほとんど一気に読んでしまった。中盤以降の波乱万丈の活躍ぶりは大変面白く、「事を成す」人間について考えつつ読み進めた。維新に携わる群像図とでも言うべきか、どの人物にも物語があり、明治維新の奇跡性を改めて認識する歴史小説であった。是非、またいつか読み返したい。