- 作者: 竹下さくら
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/09/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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竹下さくら著。タイトルそのとおりの状況となり、どうしたものかと思いつつ本書を手に取った。中立的に書かれており、参考になった。結局のところ、「賃貸と購入とはどちらが得か」、または「マンションと一戸建てはどちらが有利か」といった問いに重要な意味はなく、まずは自分の人生設計をしてから、そこに見合った形で住まいを考えようという至極真っ当な結論。
家は目的ではなく手段に過ぎないし、賃貸か持ち家かについても、単に資産運用のひとつのかたちである。身軽に賃貸暮らしを続けるのもよし、終の棲家として一戸建てを購入するのもよし、マンションを売買しながら生活にあわせて過ごすもよし、と。
とはいえ、住宅は費用がかかりすぎると思う。何で住むだけの手段に対して人生最大の買い物をしなければならないのか、と。しかも、自分の人生だけならともかく、30年先の街の様子を想像するのはとても難しいことだ。今、開発されたばかりの新しく綺麗な地域だって、30年経てば古びてくる。そこに住まう人たちも、30年経てば様変わりすることは想像に難くない。
個人的には、身軽な暮らしがしたいものだが、家族がいるとなかなか難しいようだ。立って半畳寝て一畳、という意識だけは持ち続けていたいが。