- 作者: 幸村誠
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- 発売日: 2001/01/20
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- 作者: 幸村誠
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幸村誠著。宇宙の壮大さと闇の深さ、そうした宇宙に挑む人間の欲望と弱さを描くSF作品。何か志を果たそうとするならば、何か無理をして己を追いこまなければならないという不安や弱さが、無限に広大な宇宙の中で鮮やかに浮かんでくる。一方、宇宙に境目はなく、全ては宇宙の一部であるならば、人が行う区分に意味はなく、何かを切り捨てたつもりでも全てはひとつなのでやはり無意味であると分かる。
北極星のような絶対的指針はなく、光や音やコンパスのような案内もなく、大地の重力という(制約でもあるが)自分を支える足場もなく、その広大過ぎる闇は人を簡単に飲み込んでしまう。それが宇宙に生きる我々の定めであるならば、さて一体どこに向かうべきなのか、もしくはどこにも向かう必要はないのか。ちっぽけな人間がその身の丈を超えるような問題を設定すれば、当然その答えも人智を超えたものになってしまう。そう考えると、これまで宇宙に挑んできた人達は、何と勇気のある人たちだったろうかと思わざるを得ない。
全4巻とのこと。早く続きが読みたい。