- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2008/07/11
- メディア: コミック
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- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
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こうの史代著。名作。別れを描くためにはそこに至るまでの繋がりを書くべきであるのと同様に、死を表現するためには生をこそ描かなければならないのだろう。生の大部分は「日常」であり、節目で起こる「非日常」というイベントが日常を変えていく。この作品では、美しく、そして愛しむべき日常は次第に姿を変えていってしまうけれども、あくまで淡々と描かれていたのが良かった。最終的に主人公は全てを受け止め、記憶の器として生きていくことを選ぶ。全体を通して、この漫画には深みのある、とてもしみじみとした感動があった。