雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

クレイマー、クレイマー

 離婚と、親権を巡る争い、そして子供への愛情。ダスティン・ホフマンメリル・ストリープの胸の痛みが伝わってくるような、切ない映画。一番辛いのは、もちろん子供なのだろうけれど。すっきりとまとめあげた、洗練された脚本と、役者の演技が素晴らしく、やはりこれもまた何度でも観る価値のある名作なのだと思う。


 どうにも上手くいかなくて別れてしまった人だとしても、上手くいっていた頃の夫婦の記憶は残ってしまうものだし、「相手は、自分の子供のもう片方の親」であることは消えることの無い事実。だからといって、一度壊れてしまったものはやはり元には戻らないものだし、理屈で感情を退治することなど出来ないのだろうけれど。