京都シネマで『ヤング＠ハート』を観る。ロックバンドのコンサートツアーを中心にしたドキュメント映画。ただし、このバンド、平均年齢約80歳。『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』や『SUPER8』とはまた異なる切り口。歌というものは本当に素敵なものだな、と改めて思う。
"keep on going", "keep on moving", "go on"などの台詞が印象に残った。進め、先へ行け、辞めるな、続けろ、例え友が死んだとしても。寿命は誰にでもある。しかし、充実した人生を生きようとすることや、何か新しいものに挑戦することは、本来年齢とは関係が無いもの。・・・と、頭では理解していても実際にそのように生きることは困難だ。そして、この映画にはそうしたことを本当に実践している人達がたくさん描かれていた。だから、とても良い映画だと思った。「死は私の生の一部だ」と、言葉ではなく生き様で表すことが出来る人は美しい。
鑑賞後にこれほど清清しい気持ちになれる映画も珍しいだろう。鑑賞中は何度も涙をこぼすけれども。最後のシーンは、いずれも1曲ごとに拍手を贈りたい気持ちで一杯になった。"I feel good." "Yes we can, can."
