- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2003/11/22
- メディア: DVD
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武士の面目をめぐる、貧困と命と意地の戦い。圧倒的な様式美が作品全体を支配している。特に仲代達也と三国連太郎の台詞のやり取りの重厚さが素晴らしい。どのような発声をすればあれほど深みと迫力のある台詞を言うことが出来るのだろう。
今日の他人の苦労は、いつ我が身に降りかかるか分からないもの。しかし、その他人の苦労は、我が身に降りかかるまでは自分とは無縁のものと思ってしまう。自他の溝は頭で考えるよりも深いものだということ。
殺陣については、難点が目立つ。あれほどの作品を作れたのに、何故あのような刀の使い方をしたのだろうか。惜しい。