雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

同じ月を見ている(1)〜(7)

同じ月を見ている (1) (ヤングサンデーコミックス)

同じ月を見ている (1) (ヤングサンデーコミックス)


 全7巻。良いタイトルだな、と思う。傷つき、傷つけられて人は年をとり、いつの間にか「大切なもの」を失っていく。自分を守ろうとしているはずなのに、その過程こそが他人と自分を傷つけてしまう。それでは、その「大切なもの」は取り戻せるのか、人生にやり直しはきくのか、たとえ気付くのが遅すぎて手遅れになっているとしても、それでは果たして今自分に何が出来るのか、・・・ということについて描かれている。こういうテーマを描かせたら、土田世紀氏は流石に上手い。