雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

NHK「新日曜美術館」変幻自在に秘めた執念 河鍋暁斎 

 京都国立博物館の展示に合わせた番組。改めて思ったのは、暁斎の絵の上手さと、そしてその根底にある執念のすごさ。狩野派にしろ浮世絵にしろ、様々な技法を治めている優れた画家であることは確かだが、技術だけであれほど緻密な絵がかけるわけも無い。「絵で生きる」とはこういう人のことを言うのか、と納得させる情熱こそが彼の真価なのだろう。だとすれば、暁斎のあの面白さは、言うなれば技術も魂も超えたところにある、やはりひとつの天才というしか無いものなのだ。