雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

哀しい予感

哀しい予感 (角川文庫)

哀しい予感 (角川文庫)

 下記の移動時間中に。こういうときに薄い文庫本は重宝するなあ。
 さて、吉本ばなな氏の作品である。相変わらず美しい小説だな、と読後に感じた。序盤は「なんだこのトンデモ展開は?」と思ったが、隠されていた物語が徐々に現われていく様子にぐんぐん引き込まれていく。上手い。過去を受け入れ、乗り越えた人はいつでもエネルギーに満ち、覚悟を決めて未来へ向かうことが出来るのだろう、とそんなことを感じた。