
- 作者: 沢木耕太郎
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インド旅行をする前に第1巻から3巻まで読んで、そのままインドに出かけてしまい、放置していたのを思い出し、著者の「旅を完成」させようと読んでみた。非常に面白かった。旅は良いよな、と素直に思う。けれど、旅には負の側面もたくさんあるわけで、旅行者(放浪者)の抱く不安、孤独、焦り、そんなところに強く共感しながら読んだ。確かに旅は楽しい、そして身も心も自由になれる。けれども、一方で自分の無力感や根無し草の自身を罵りたくもなってしまう。「旅する者は人の好意を食って日々を送っている」か。確かにそうなのだろうな。
それでも、やはり人は旅に出る。何かを見つけにいくため、という目的もあれば、行って何かが起こるのを体験しにいく、という目的もある。自分探しは終わらない。ただ、旅に出たからといって、そう簡単に「何か」が分かる体験を味わえるわけではない。旅先の風土も、住民も、文化も、そして自分自身も。著者の沢木氏も、「分からないということが分かるだけ」と述べており、つい「何か」を分かった気になってしまいがちな自身を戒めているかのように繰り返し記述している。
- 深夜特急第1巻、第2巻:2007-09-02 - irotaの雑記帳
- 深夜特急第3巻:2007-08-05 - irotaの雑記帳