雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

頭がよくなる照明術

頭がよくなる照明術 (PHP新書)

頭がよくなる照明術 (PHP新書)


 人と光との関わりについて説明した本。白昼色の蛍光灯による直接照明だけではなく、場面によっては白熱灯による間接照明を使うこと、生活リズムを整えるために朝と昼間と夕方と就寝前の光(照明だけではなく、太陽やテレビ、PCや携帯電話のモニタなど)を調節すること、その他時差ぼけ、疲れ目、鬱を軽減させるための光との付き合い方など。「明るいことは良いことだ」という意識を変えるきっかけになる、という意味で読む価値は高いと思う。


 ただ、この著者の文体と相性が良くなかったようで、読むのが非常に辛かった。記述内容を、理性では納得するのに生理的に受け付けない*1、ということもあるのだな。具体的に引っかかったのは、単なる相関関係を因果関係に変えていたり、欧米至上の劣等意識が強烈だったり、文章の流れをぶつ切りにする軽薄な言葉遣いだったりと・・・。安易に「欧米では」とか「DNAで受け継がれて」とか「経済効果を計算したら」等の言葉を使うのは控えなくてはいけないな、と自己反省をしておこう。