雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

街のあかり

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 一貫してダメな男の孤独を描く物語。観ていてつらくなるほどの駄目さ加減。同族嫌悪のためか無性に腹が立ち、しかし同時に切なくなる。こんな男にも心配してくれる人がいるということが「あかり」なのだろうか。脚本および監督はアキ・カウリスマキだが、「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」と同じ監督とは思えないな。


 孤独は、時として他者から自分を守る鎧にもなるけれど、その過保護さは自身が成長する機会を奪うという意味で凶器にもなる。どうせ孤独から逃れることなど出来ないのだから、自ら進んで孤独を求めることもないだろう、とは思う。孤独との付き合いかたというのは、死ぬまで続くテーマのひとつなのだろう。