雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

夢へのツッコミ

 孵化寸前のアヒルのゆで卵、「バロット」を日本でも食べられる店がある、――しかも日本独自のバロットで、他の国では食べられない種である――という噂を聞き、行ってみることにした。怪しげな雰囲気の屋台には、老若男女が群がっている。おお、意外にも大人気だ。皆が熱狂的に貪り食っている。私も人込みをかきわけて注文し、いざ食べようとしたとき、隣の男が声をかけてきた。「そう、そこが日本式バロットの特殊性なんですよ。」。・・・なんと、茹でた卵からは孵化寸前の「ひよこ」ではなく、赤い鶏冠付きの立派な白い雄鶏が孵化寸前の形で出てきたのだ。噛り付こうとしてみたら、全身羽毛で覆われており、食感は最悪なものであった。


 と、ここで目が覚めたのだが、何故「卵から鶏が出てくるわけねーだろ!」とつっこめなかったのか、不思議である。考えてみれば、夢の世界ではツッコミ不在が仕様であるのかもしれない。「大きいカエルと小さいカエルがいました。お父さんガエルはどちらでしょう」というナゾナゾを思い出してしまった。