2008-01-31 海と毒薬 本 海と毒薬 (新潮文庫)作者: 遠藤周作出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1960/07/15メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 79回この商品を含むブログ (160件) を見る 遠藤周作著。罪の意識とは何か、罪の意識を規定しているものは何か、日常とかけ離れた善や正義が如何ほどに無力なのか、生が前提の時代に死を思って生きることと、死が前提の時代に死と共に生きることの違い、臆病さは時として人間の良心の現れであるということ・・・・・・そんなことを考えながら読む。重苦しい。しかし、人間の*1根源的なところをえぐり出している、重要な基本書だと思う。 *1:「日本人の」と対象を狭める必要は無いだろう。