雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

記者会見

 末席に座っていただけとはいえ、初めての体験だった。それほど注目を集める内容でもなかったようで、記者さんもそれほど集まらなかったし、質疑応答も無く、淡々と終了して拍子抜けしたのだが。後ほど、広報の担当者さんに教えてもらったことは、「もしこれが不祥事関係の会見であれば、服装は皆お決まりの色で統一し、会場内では顔を硬直させて表情を殺し、発言内容には細心の注意を払って言質を取られないようにして、どれだけ酷な質問を受けても耐えなければならない」とのこと。戦場だな。


 記者という「記事を作るプロ」に比べて、対象者は「記事にされることに関しては全くの素人」である。そして報道される内容は、報道会見の場で語られたことを大きく切り取られた欠片に過ぎない。従って、素人が思うとおりに記事が作られるはずがないのだ。ということで、最近では「記者会見の行い方講座」なども用意されているとのこと。将来起こりうる謝罪会見へ向けてのレッスンか・・・。レッスンの講師は、当然「記者会見のプロ」である報道記者(OB含む)という話を聞くと、マッチポンプというか、すごいビジネスモデルだなと思うわけで。