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それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2007/08/10
- メディア: DVD
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すごい作品だ。必見。先に「映画」という観点から言うと、周防正行はやはり素晴らしい監督だということ。そして、この映画は出演俳優が非常に良かった*1。加瀬亮(主人公:金子徹平)、役所広司(弁護士:荒川正義)、小日向文世(裁判官:室山省吾)、正名僕蔵(裁判官:大森光明)、田中哲司(弁護士:田中哲司)など、観ていて画面に引き込まれてしまった。
内容については、一言、重い。痴漢について、裁判制度について、警察について、組織・役割・仕事について、最後に公共交通機関について、本当に色んなことを考えさせられる。とりあえずの感想としては、自分の身は自分で守らなくてはならない、ということ。鉄道会社はあてにならないし、警察の取調べが嫌疑者の利益に繋がるわけはなく、裁判制度が容疑者の味方であるわけでもない。だから、まずは関わり合いにならないことが何よりの防衛策になる、という情け無い結論になってしまう。現実はそれほど優しくないわけだ。
改めて感じたのは、満員電車というものの異常性について*2。鉄道やバスなどの公共交通機関が毎日数時間乗車率200%超になる状況は、やはりおかしいのだ。もちろん交通会社だけに責任を押し付けて解決できる問題では無いのだろうが・・・。ラッシュ車両の各利用者は、自分が一種の危機的な状況に置かれていることを自覚しておく必要があるのだと思う。
最後に、読んで共感したサイトを紹介。世界のはてさんの記述を見ていて、うんうんと何度も頷いておりました。