雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

法事

 従兄弟の死から一ヶ月半。四十九日の法要があったので親戚一同が集まった。最も若い3歳児と相撲をしたりして遊ぶ。新しい生命というのは、有難いものだな、と思った。


 ・・・そうか、もうそんなに経ったのか。思うところを少しだけ書いてみようと思う。


 兄さんが三十代後半で自ら命を絶ったのは6月初めのことだった。まさか、と思ったが事実だった。兄のいなかった私にとって、小さい頃から遊んでもらってきた兄さんがいなくなることは、ものすごい喪失感だった。彼の死の理由と、そして叔父や叔母の気持ちを思うと、本当に気が滅入った。その日からしばらくは、感情のリズムが滅茶苦茶になってしまい、何もかもうまくいかない日が続いた。色んな扉を自分で閉めていた気もする。喪に服すというのはそういうことだ、なんて自分に言い聞かせながら。


 彼は何故死んだのか、そしてこの数年間はどんな気持ちで過ごしていたのか。考えても分かるわけのないことをぐるぐると考えてしまい、時には彼の気持ちが分かったような気がしたものだった。彼には彼の人生があって、それを自らの手で閉じたわけだから、他人がどうこう言うことではないのだが、ただ、「何かに」耐えながら黙々と働いていた彼の姿を思い出すと、私の想いは重苦しい場所をうろうろするしかないのだ。結構厳しい労働環境の中で働いていた彼にとって、仕事とはどういう意味があったのか、もしくは「意味」などなかったのか、一度お酒を飲みながら話を聞いてみたかったな。残念だ。