雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

国務大臣が自殺するということ


 様々な疑惑の内容はまだ解明されていないので、松岡農水相を正当化するつもりはないが、国務大臣という政治家の最上位層が自殺するということはどういうことなんだろう。政治家としての責任(仕事)を果たすことが出来ず、役職につく個人として問題を解決(理由説明)することも出来ず、追い込まれたひとりの人間として逃げる(辞職)こともできず、全てを抱えて、ただ死んでしまった。同情はするが、決して肯定出来ないし、潔いとも思わない。死人に口なし、ということを目指していたのであれば、結果として彼は「誰か」を助けることになったのかもしれないが、真相は分からない。切腹は責任を取るための手段ではなく、何か(誇りや家族や藩≒国家)を守るためのものだと思うが、彼の自殺が切腹だったのかどうかも分からない。


 ただ、悲しくなるのは何故だろう、と思う。彼の焦燥や孤独感を想像するからだろうか。孤独が辛いものだが、死は永遠の孤独に過ぎない。例えそれが救いであったとしても、だ。