雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

J・フランクリン・ペインの小さな王国

三つの小さな王国

三つの小さな王国


 三つの短編集からなる本だが、ここでは標題の「J・フランクリン・ペインの小さな王国」について。いや、実に素晴らしい。読書中は、まるで映画を観ているようだった。美しくて、切なくて、優しくて、悲しい物語。言葉の使い方が上手いのは、著者のミルハウザーか、それとも訳者の柴田元幸なのか。もちろん両方なのだろうけれど。こんな小説もあるんだなあ。