雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

TBSが確定連チャン状態

 「TBSとは - はてなキーワード」に大体まとまっているけれど、ネタの宝庫だな。「放っておいてください。これがウチの芸風です!」とでも開き直ってくれると逆に面白いのだが。


 まあ、社の体質はどうあれ、日曜夜の情熱大陸世界遺産は素晴らしい番組なので欠かさず観るわけだけど。TBSが嫌いだから番組も観ない、という態度は合理的では無いしね。作り手の人格と作品の出来は切り離して鑑賞するべきで。チャーチルの握った寿司でも旨けりゃ食べます*1


 結局のところ、メディア企業が不祥事を起こしたからといって、不二家のように不買運動をすることは難しいのだろう。理由としては、メディアが公共財だから、ということになるか。テレビをつけっぱなしにする習慣が根付いてしまったら、空気と同じくテレビは無くてはならないものになってしまい、参入障壁が高い現状では寡占状態であるし、消費者が選択することは出来なくなってしまうわけだ。大体、TBSはダメだけどテレビ朝日は素晴らしいとか真剣に考えている人もいないでしょ?


 鉄道会社や航空会社のことを想像してほしいが、公共財を売る企業については、政府が指導もしくは規制することによって適正な状態にもっていくべきだ。けれども、メディアは公共財を扱っていることに加えて、言論の自由という最強の武器を振りかざすことが出来るので、政府に対しても相当の抵抗力がある。今のように、国民と政府の信頼関係が弱く、むしろメディアに対する信頼の方が高いのかもしれない状況では、政府がメディアを指導するなんてことは余程の事態でもなければ望めないことだろうし。


 今から考えれば、別にホリエモンがメディアを買収しても良かったんじゃないの、と普通に思えることが少し不思議だ。

*1:三谷幸喜作:「笑いの大学」より