雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

飲み会

 3月は本当に飲み会が多かった。今日は職場の人と飲んだのだが、会話の9割が人の噂話というのは率直に言って不思議なことだ。そうした展開だと、私はどうしても口数が少なくなってしまうのだが、これは他人のことに無関心過ぎるからなのだろうか。


 それはともかく、その帰りの電車を待っていると、次のような場面に遭遇した。とても印象に残ったのでメモしておこう。


 場所は駅のプラットフォーム。ひどく酔っ払った若い女性がスーツ姿で地面に座りこんでいた。近くの中年男性が「大丈夫ですか?」と声をかけると、その女性はろれつの回らない口調で、携帯と財布を駅の階段で失くしちゃったの、と言った。男性が落とした場所を尋ねてもまともな回答をせずにぶつぶつと独り言を続けるので(というか、明らかに酔っ払っているだけだったようなので)、男性は駅員に相談するよう告げて側を離れようとしたのだが、その時彼女は泣き声でこう言ったのだ。

「中途半端な優しさなんかいらないよう」

 そのあまりにも劇画調な物言いに、近くでやりとりを聞いていた私は噴き出してしまった。あそこまで酔っ払ってそんな発言が出来るなんて、これはなかなか大した人だと思った。同情するなら金をくれレベルの台詞だと思う。ちなみに、彼女は電車が到着すると普通に立ち上がって乗車していた。その後どうなったんだろうか。