雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

レイヤー・ケーキ


 面白い。脚本がかなり練りこまれているし、役者の演技も抑え目で良し。音楽の使い方も気に入ったし、映像(照明)も綺麗だ。監督は「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」で制作をしていたマシュー・ヴォーン。これらの作品が好きな人なら、ほぼ間違いなく楽しめると思う。この作品も、大筋はやっぱりギャング同士の騙し合い。社会のあらゆる次元には階層(レイヤー)があって、結局は上位レイヤーにいるものがほとんど全てを奪ってしまう、ということが主題かな。

 
 好きな場面は、死体にアイロンが載せられているシーン、ダニエル・クレイグシエナ・ミラーのベッドシーン(未遂)、ラッキーとドラガンの撃ち合い、ヤクの売人を撃った後のギャングの表情と、エディが人生を語るシーン。他にも、画面の切り替えがとても巧いんだよね。うーん、魅せるなあ。


 ただ、あまりにも脚本を絞り込みすぎて一回見ただけでは分からなかったところが多かったことと、事件の終局がやや中途半端になっているので鑑賞後の爽快感が物足りなかったことなどが惜しいところ。