- 結局、痩せるとか太るということは、摂取カロリーと消費カロリーの大小関係によってのみ規定される。
- まず、摂取カロリーについて。食欲は動物にとって(性欲に次いで)最も大事な事柄であり、この制限は容易ではない。
- 食物を摂取することは自身に対する投資である。大切なのはリスク分散(色々食べること。糖分や油分に集中しすぎていないか確認する)と自分の取れるリスクの限度内に抑えること(食べ過ぎないこと)だ。
- 食事制限は間食の節制がスタートになると思われるが、ここで覚えておくべきことは、「全てのおやつは美味しい」ということである。従って、目の前にあるおやつを食べないことは基本的に不可能なのだ、と考えた方が良い。
- 家にあるおやつを食べることを我慢することと、おやつを買うことを我慢することのどちらが簡単か、考えてみればすぐに分かる。
- 一方、消費カロリーを上げる方法には、運動することと基礎代謝を上げることの2つがある。
- 自らが苦労しなければ達成できないのが前者で、お金さえ払えば部分的に達成できるのが後者の特徴である。
- しかし、運動すること自体が基礎代謝をあげる効果をもたらすので、消費カロリーを上げる基本となるのは運動となる。
- 運動は、いわゆるスポーツとして取り組む場合と、日常生活において行える場合の2種類ある。
- 前者においては、ある程度楽しんで行えるものでなければ続かない。なぜならば、運動というものは身体的疲労をもたらすが、基本的に人間は疲労を嫌うものだからである。従って、それ自体が楽しいスポーツを行うか、もしくは単調な運動でも楽しめるように工夫したりごまかしたりする必要がある。
- 日常生活に運動を持ち込むには、生活動作の意識化と習慣化が必要である。「今、私のしていることはダイエットにとって良いものか悪いものか」という意識をもって日常生活を見直し、簡単に取り組める生活動作としての運動を習慣にしてしまうことだ。
- 上記の、意識化と習慣化は、もちろん摂取カロリーについての取り組みにも有効である。繰り返すが、結局のところ痩せるとか太るとかいうことは、摂取カロリーと消費カロリーの大小関係によってのみ規定されるのだ。