雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

終戦記念日

 「小泉総理大臣が靖国神社に参拝しました!」という台詞がテレビの画面から午前中だけで30回くらい聞こえた。しかし、それ以外には大した情報は発信していないようだった。阿呆だな。まあ、見る方も同じか。とりあえず、小泉総理の会見を通して報道したNHKは偉いと思う。どうせ後から放送する場合は勝手に編集するのだろう。それならば全文をネットで見る*1ほうが確実で早い。テレビというメディアは本当に使い勝手が悪い。


 戦死した兵士達に対して靖国神社という舞台(もしくは物語)を用意した以上、戦死者を祭るのは靖国神社であるべきだろう。そして現在の日本も国家という組織である以上、今後この組織のために犠牲になるであろう個人に対して見せるべき姿勢があるはずだ。組織のために犠牲でなった個人に対し、組織はこのように感謝と哀悼を示す、と。もちろん、組織のために個人が犠牲になることなど望ましくはないし、私などは組織というもの全般に対して懐疑的ではあるのだが、やはり組織として求められる態度は存在すると思う。
 A級戦犯に関しては、ほとんど知識が無いので意見を述べることはしない。ただ、A級戦犯が合祀されている靖国神社に総理大臣が参拝したからと言って、戦争を賛美し、軍国主義を肯定しているという解釈にはどうしてもつながらないのではないか、とは思う。

 
 正午の時報を合図に黙祷をする。ここ数日墓参りをして先祖に心が触れているのか、それとも先日見たNスペの硫黄島特集が脳裏に残っているのか、やたらと戦没者や遺族に対して感情的になってしまい、涙が出る。大日本帝国は臣民の命を大切にしてきただろうか。戦後の日本政府は戦没者の死に畏敬の念を注いできただろうか。身捨つるほどの祖国はありや。んで、その後にBS-2で「二十四の瞳」を放映するとは、参った。高峰秀子の演技に参ったとも言えるが、物語としては何とも悲しい話だ。