雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

オペラ座の怪人

豪華な映画だったなー。舞台装置、小道具、衣装、全て美しかったですよ。その映像美と迫力、そして何より音楽を味わうには映画館で鑑賞しないと魅力が半減するでしょうね。家で小さい画面でミュージカル見たって面白くないでしょ、きっと(偏見?)。

ジャーン、ジャジャジャジャジャーン!という音が頭から離れません。かっこいいなあ。携帯の着メロにする人が急増すると思う(けど、かなりうるさそうな気もする・・・)。サラ・ブライトマンが演じるクリスティーヌも見てみたかったなー。

ストーリーは、まあ、古典的ですよ。でもそれでいいのです。怪人が抱く、破滅的で自分勝手な、それでいて深い愛情は美しいのですよ。まあ、マスクをつけていたときの怪人が格好良過ぎた感はありますが。


で、気になった点を書いておきますね。

  1. 怪人は、マスクを取る前ととった後で髪が変わり過ぎ
  2. 首をくくられたラウルが情けない態度だった
  3. クリスティーヌの「あなたに惹かれていた」


1については、まあ良いとして(w、2・3についてはどうでしょう。と思ったら、こんなページを発見。http://enbi.moo.jp/phantom/phantom-movie.html

"Don't throw your life away for my sake."
「僕を裏切らないでくれ」
"you are not alone.
「あなたに惹かれていた」
ですか。


なるほど、訳が妙だったのかと考えると、色々分かってきたかも。


クリスティーヌは確かに怪人に惹かれていた、しかしそれはあくまで音楽を通してのことであって、色恋沙汰ではないはず(もっとも、彼女は見も心も全て音楽に捧げようとしていたのかもしれませんが)。だから、最後のシーンで彼女が怪人に伝えたものは、これまでの感謝の気持ちと、慈しみの心、そして自立したひとりの女性としての決意だったのではないでしょうか。そして怪人は彼女の気持ちを受け止めて諦めたと同時に、生まれて初めての情け/愛情を彼女からもらい、だからこそラウルを殺すに至らなかったのではないでしょうか。


ま、長々と書きましたが、ミュージカルでは世界中で評価を受けているこの物語ですからね。一度は見てみたかったわけです。んで、映画を見てよかったと思うと同時に、いやしかしミュージカルでも観てみたいなあと思ったりもしましたね。