「規則正しい生活」。この言葉で最初に思い浮かべるのは、就寝と起床時間が日々変わらない、ということ。健康を語るときに必ずといってよいほどよく耳にする言葉だ。体内のリズムを一定にすることは、確かに身体に無理な負担をかけなくて良さそうではある。
しかし、この寒い冬に地球に生きる生物として考えてみると、これって少し変だ。冬は日照時間は夏に比べて短いし、人が活動するにふさわしい気温でもない。夏と冬で同じ時間しか寝ないということは、健康問題はさておき、不自然なのではないだろうか?実感としても、夏は寝ることが場合によっては苦痛であったりするが、冬は毎日「あと30分寝たい」と思う。ああ、仕事行きたくない。「今日は寒いから休みます」て言ったら上司はどんな返事をするんだろう。有給休暇を1時間ずつとって、毎朝の出勤時間を遅らすというのはどうだろうか。そしたら毎日二度寝が出来るのに。
話を戻そう。要は、日々のリズムを守るのはいいけれど、長期的には環境に合わせて生活リズムも変わって当然、冬はたくさん寝るべきだ、という話だ。この寒い時期は体温を維持するだけでもエネルギーをたくさん使うのであり、活動時間は短くしたほうが合理的なのではないだろうか。爬虫類のように冬眠出来ないことが残念でならない。ちなみに、夏は夜気持ちよく眠れないかわりに、昼寝をすべきだと思う。シエスタ文化は偉大だよ。
そんなことを、ここを読んで考えた。布団愛炬燵愛が伝わる名文だと思う。