雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

幻想に囚われて(2)

先日述べたように、博打は人生から切り離せない。
諸行無常という言葉は、別に哲学的でも抽象的でも文学的でもなく、
私たちが直面している世界の今の模様をそのまま記述しているものだ。


土地の価値が10分の1になる時代もあり得るし、
紙幣の価値が100分の1になる時代もあり得るし、
労働者が解雇されることもあれば、会社が倒産することもあり、
カレーにヒ素が入っていることもあれば、他国に拉致されることもある。



私たちの人生に、確定要素なんて、無い。
吹けば飛ぶような、儚さを噛みしめろ。



しかし、人は安定や確実を求めてしまう。
そして現実を直視しないことから不幸は生じるのだろう。



これまでの人生において、如何に私は幻想に囚われていたことか。
;学校で良い成績を取ると、何かいいことがあるのだ。
;良い学校に行くと、何かいいことが待っているのだ。
;偏差値の高い学校に行けた自分は、きっと賢いのだ。
;自分は、老いない(自らが老いるという事が理解出来なかった)
;自宅に泥棒は入らない/火事にならない。
;避妊すれば、大丈夫。
;この飛行機は落ちない/電車は脱線しない。
;今の恋人とは永続する。
;とりあえず英語を勉強しておけば、仕事に役立つ。
;地道に働けば、良い老後が待っている




幻想や思い込みは、いつも簡単に打ち破られる。あっけなく、一瞬で。
しかし、継続中の幻想はいつしか自分の中で確定事項に変わってしまっている。
幻想を持たないことは、偏見を持たないことと同じくらい難しい。というか無理だ。
だから大事なことは、いかにこの世界が変化し続けているかを認識することだ。
正しいことや、確実なことを出発点にするのではなく、
不安に慣れ親しみ、流れの中へ身を委ねるのだ。





最後に。
私の人生において、確定事項は、実はひとつだけ存在する。


いつか私が死ぬ、ということだ。