有北雅彦著。様々な(特殊な?)仕事で生活している人々の生き方を紹介する本。職業紹介というよりは、その生き様を描く本である。仕事という概念を狭い枠組みで捉える必要はなく、好きなことや興味のあることで生きていければそれで良し、と考えるきっかけにはなると思う。
ただし、本書に出てくる人たちだけ見ていると、「生存者バイアス」の罠にはまるだろう。同じように生きていたとしても、ほんの少しのタイミングや、周囲の人々の助け、運などに恵まれない人たちは、「食べて」いけなかっただろう。だから、勝ち負け、成功や失敗というカテゴリーで考えるのではなく、独自路線を貫き通したその個人の生き様を見るべきなのだ。