雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

臨時休校要請

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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安倍総理大臣は来月2日から全国すべての小学校・中学校、それに高校などについて、春休みに入るまで臨時休校とするよう要請する考えを示し、文部科学省は、今後、全国の関係機関に要請を行う事にしています。

 

学校が3月いっぱい休みになるそうだ。休みの間、子どもはどうすればよいのだろう。親が自動的に仕事を休めるわけでもなく。仮に何日か休めたとしても1か月ずっとは無理だろう。大体、子を持つ親が皆仕事を休んだら、この社会はまわるのだろうか。

 

臨時休校の大義名分としては感染予防だそうだが、子どもは一日中、家でじっとしているのだろうか。友達と遊んだり、遊園地に行ったり、映画に出かけたりしないのだろうか。学校を休みにしておいて、不特定多数の人が集まる施設に行くのは構わないのだろうか。

 

今回の要請に幼稚園や保育所学童保育は含まれていないということです。 

 

学童保育は、基本的に放課後に開所しているので、突然、一日中対応しろと言われても職員体制が間に合わないだろう。また、幼稚園や保育所が休みにならないのはありがたいが、今回の要請は子どもの感染を防止するためのものではなかったのか?幼稚園や保育園の子どもは通わせて問題ないのだろうか。どういう理屈なのか、よく分からない。

 

テレワークも時差出勤も休暇取得もできない大人は、引き続き通勤して職場に通うことになるのだが、その人が感染して家族にうつすのは、「仕方ない」という整理なのだろうか。日本中の公共交通機関を停止させるくらいでないと、感染拡大はとまらないだろう。

 

とにかく今回の政府の対応は、正直さっぱり分からない。子どもの命を守ろうという思いは正しいが、そこから出てくる政策には「ずれ」がある。「保育園落ちた日本死ね」ブログのときと同じく、子を持つ親からの怨恨の声が、これから続々と出てくるのではないか。社会的な対応が必要とされる課題を家庭に丸投げしていては、子どもを育てることを「負担」と考える人が増えるばかりだ。