雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

謎の独立国家ソマリランド

 

 

謎の独立国家ソマリランド

謎の独立国家ソマリランド

 

 

  高野 秀行著。ソマリア連邦共和国内の旅行記。外務省の海外安全ホームページでレベル4の退避勧告が出されている中を、著者は動き回り、人と話し、ラクダの乳を飲み、覚醒植物カート(アラビアチャノキ)を齧る。

 

 いつ殺され、または拉致されても不思議ではない国、という印象があり、私が行くことはおそらく一生無いと思われるが、著者は「リアル北斗の拳」と言いつつ、安全を買うために大金を支払いながらも自由に動き回る。現地への溶け込みっぷりが半端ではない。本書を読みながら疑似体験するだけでお腹一杯である。

 

 人間の好奇心というものはすごいものだと改めて感じた。そして、旅をするということは、この好奇心を満たすための手段なのだ。現地へ行かないと分からないことはたくさんある。