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雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

ローマ法王に米を食べさせた男

 

 

 高野 誠鮮著。失敗を恐れず、そして失敗に挫けず、何でも果敢に挑戦してみる公務員の話。問題の本質は何なのかをよく考え、既存の枠組みにとらわれず、マスコミを上手に活用して切り拓く著者の生き様は面白い。

 

 ただ、ガバナンスの観点から言えば、なかなかに酷い話ではある。仮にこういう役所で、何か不正なり問題が発生した時に、「担当者にすべて任せていた」「事後報告で良しとしていた」と市長が答えた場合、厳しく批判されることは間違いない。

 

 「問題が起きないように」という安定した組織構築も大事だし、一方で「課題を解決しなければ意味がない」という発想で新しい道をスピード感をもって進むのも大事だし、状況に応じて両者を使い分けられる柔軟な組織運営ができればよいのだが。

 

 UFOや自然農法の話題について、意見が断定的すぎるきらいはあるが、それはさておき、この本の主題は「可能性があるならやってみよう」「失敗してみよう」ということなので、一読の価値はあると思う。