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雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

熊本

 人生初の熊本。4月半ばに起きた地震の影響はまだまだ色濃く残っていた。街のシンボルである熊本城こそ崩壊していたが、市街地の大半は通常の様子を見せていた。しかし「これなら復興も早いかもしれない」と感じたのは私の早合点で、より深刻なのは益城町や南阿蘇などだった。

 

 大津波により面的被害を受け、原発により一斉避難を強いられた東日本大震災とは異なり、熊本地震は地域ごとに被害状況が異なっているようだ。本当に集落ごとに被害が全然違う。それだけに、「なんでよりによって自分の家が・・・」と感じた被災者も多いだろう。

 

 余震は多かった。なんだかいつも揺れているようで、私は帰ってきてからもしばらくは、身体がふわふわと揺れ続いているような気がしていた。特に寝 ているときの地震は怖いもので、心臓がバクバクしてしばらく寝付けなくなる。震度6や7の地震を二度も経験された熊本の方々は、余震の度にそのときの恐怖を思い返すことだろう。早く余震が収まって、もっと月日が流れ、誰もが安心して夜を過ごせるようになってほしい。

 

 水が飲めること、ご飯が食べられること、風呂に入れること、トイレがあること、布団で眠れること、家があること、家族や友人が無事でいること・・・、そんな日常において当たり前だったことが当たり前ではなくなるという不条理を受け入れることは、簡単な話ではない。そんな中でも、懸命に前だけを向いて笑顔で頑張っている人を見ていたら、人生で大切なことは何か、ということを改めて考えさせられたし、「強さ」や「たくましさ」の意味を学ばせてもらった。

 

 今は仮設住宅が建設されている段階で、まずは避難所生活やテント、車中泊の状態から移行され、少しは落ち着いた暮らしになればと願うばかり。まだまだ復興には長い時間とたくさんのお金がかかるだろう。もちろんボランティアや義援金も大切だけれど、観光客が訪れることだって、とても重要な意味を持っている。

 

 熊本は、食べ物がとても美味しかった。熊本ラーメン太平燕、新鮮な海の幸、トマト、辛子蓮根、馬刺し、鰻等々。日本酒なら、「霊山」がおすすめ。さて私が死ぬまでに、修復が終わった熊本城の姿を拝めるだろうか。