雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

半沢直樹シリーズ(1)-(4)

 

オレたちバブル入行組

オレたちバブル入行組

 

 

オレたち花のバブル組

オレたち花のバブル組

 

 

ロスジェネの逆襲

ロスジェネの逆襲

 

 

銀翼のイカロス

銀翼のイカロス

 

 

 池井戸 潤著。表題はそれぞれ異なるが、半沢直樹シリーズとして続けて読んでみた。大変面白く、「オレたちバブル入行組」から「銀翼のイカロス」まで一気に読了。物語の展開や著者の書く文章に、若干気になるところもあったが*1、とにかく続きが気になって読むのを止められないし、読後の爽快感は比類がない。

 

 また、世代論、組織論についても、読みながらいろいろと考えさせられた。自分の信じることに従うこと、自分で道を切り拓くこと、自分の全力を出し切ること。そうしたことがまず大切なのであって、それに比べたら、生まれた世代にかかる有利不利の話や、組織における不条理な事柄、人事に汲々としたりすることは、自分が日頃考えているほどの重みは無く、案外どうでもよいことだったりする。

 

 ・・・自分の信条を貫くために戦い続けるのは、なかなか骨が折れることだけれども。読者の多くが、なりたいけれど諦めてしまう憧れのサラリーマン像を、主人公に投影しているのだろう。

*1:展開はワンパターンだし、語彙の幅は狭いし、読者に対して「親切」に書きすぎている等々。