幸福の計算式

　ニック・ポータヴィー著。幸福経済学および幸福心理学の様々な研究成果をまとめた上で、幸福についての考え方を整理しながら最後は釈迦の思想に至るという面白い本。本書で紹介されていた幸福に関する本をもう少し読んでみたいところ。

　金で一時の幸福は買えるが、時が流れれば人はそれに慣れてしまう。逆に不幸に落ち込んだとしても、やはり時が癒してくれる（ただし、満員通勤などの日々発生し続ける不幸は除く。）。

　幸福の基準を他人との比較や、他人の作ったカテゴリーで考えていては、決して幸福にはたどり着けない。他人から見れば幸福ではないかもしれないが、自分自身の基準に照らし合わせて、満足しているまたは自負しているということが大切なのだ。

幸福とは、望んだものを手に入れることでなく、もっているものを望んでいる状態のことだ

人はただ金持ちになりたいのではない。他人より金持ちになりたいのだ

雑記帳